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お施主様インタビュー|患者さまが入りやすく、穏やかな気持ちで過ごしていただける空間にしたい。
2025年、春、東京都港区に『新橋南桜パーククリニック』を新規開院するにあたり、設計・施工を依頼いただいた、吉田正樹院長にインタビュー。
まさに都会のオアシスと呼ぶにふさわしい。徒歩圏内に『虎ノ門ヒルズ』がそびえ立つ東京都心部のオフィス街に位置しながら、目の前に、近隣の人々の憩いの場となっている公園がある。決して間口は広くなく、奥行きもあまりない。大都会の真ん中らしい物件を、ミサワリフォームとタッグを組み、心地よい空間に変えるまでのお話を、ぜひ、皆さまがリフォームを考える際の参考にしてください。

施設情報
「新橋南桜パーククリニック」
所在地:東京都港区
工事内容:開院のための改装
施工面積:54㎡
インタビュー
築50年ほどのビルの1階、地下1階をリフォームして開院。限られたスペースでも患者さまが安心して心地よく過ごせる空間を目指した。

新橋駅からも虎ノ門駅からも徒歩10分以内でアクセスできる好立地。ここ数年でこのエリアは開発がどんどんと進み、目まぐるしい変化を遂げています。そんな変遷も見つめてきたであろうビルに、クリニックは入っています。2階以上の窓の外に小さなバルコニーが設けられた外観は、まるで19世紀のパリのアパルトマンのよう。以前は不動産会社が入っていたという、その1階と地下1階を利用したリフォームです。
ミサワリフォーム(以下「ミ」):この地(港区西新橋)で開院しようとお考えになった理由を教えてください。
吉田正樹院長(以下「吉田院長」):実は、ここから近い、東京慈恵医科大学付属病院(以下慈恵医大病院)に長く勤めていたのです。定年を迎え、慈恵医大病院を退官。開院することにしました。まず頭に浮かんだのは、これまで病院で診ていて、これからも私が継続して診ていくことになる患者さまのこと。クリニックが、慈恵医大病院に近い見知ったエリアにあるほうが通院していただきやすいだろうと思いました。また、以前からの患者さまにしても新規の患者さまにしても、大学病院への紹介が必要になる可能性があります。おおむね、知り合いのドクターが多い慈恵医大病院に紹介することになりますが、やはりそこと近距離であることが、安心感につながるだろうと思いました。
ミ:ビルの1階と地下1階をリフォーム前提で借りられたのですね?
吉田院長:はい。築50年ほど経過した物件です。慈恵医大に近いことから、ここを借りようという話になりました。
レスポンスが迅速。病院に勤務しながらでも、ロスなく不安なくやりとりができた。
ミ:なぜ、ミサワリフォームに依頼しようと思われたのでしょう?
吉田院長:大手含め、さまざまなリフォーム会社のホームページをいくつも見ていました。各社の事例を見て、気になった数社にメールをしていたんです。そのうちの一軒がミサワリフォームでした。
まずは担当の方のレスポンスが非常に速いというのが第一印象で、今思えば、その時点で、他社より頭ひとつぶん、いやそれ以上、抜けていたかもしれません。他の数社は、とかく時間がかかる、あるいはレスポンスがないというケースもありました。現地視察にいらしていただくまでもずいぶんと日が空く会社ばかりだったので、なかなか見積もりまで至らなくて。こちらは3月31日が退官日と決まっていて、あまり間隔を空けずにクリニックを開院することを目標にしていたものですから……。当時、まだ病院に勤務しながらのやりとりでしたので、御社のレスポンスの速さに、こんなにも安心できるものかと思ったことをよく覚えています。
結果的には、御社を含めて4社ほどに見積もりを依頼して、検討しました。
各部門のプロが総出で対応し、根拠のあるアイデアを提案。安心して依頼できた。
ミ:最終的にミサワリフォームを選んでいただきました。必ずしも、弊社がいちばんリーズブルだったわけではないとおっしゃっていましたよね。
吉田院長:限られたスペースで、しかも築年数がある程度経過した物件です。大家さんからも「躯体を守るために、あまりやり過ぎないでほしい」という希望もありました。他社の皆様にもご足労いただきましたが、ミサワリフォームさんが、いちばん誠意をもって、対応してくださった印象です。
たとえば「このスペースを診察室にしたいと考えている」と投げかけると、間髪入れずに「ここですね。はい、壁を抜けばできますよ」とお答えになったのが他の数社。御社は、まず、「ビルの設計図を見せてください」というところからのスタート。それをじっくりと見た上で「構造上、この壁を抜くことはできません。だとすると……」と、プロらしい的確な見解でお話をしてくださいました。ほかにもアスベストの有無や除去などについて質問すると、依頼前だというのに、すぐ検査をしてくださって、「これなら、大きな問題なく、工事を進められます」ときっぱり。
それで、つい、「なぜ、可能・不可能がおわかりになるんでしょう」とたずねてしまいました。そうしたら、「自分たちは専門家であり、きちんと学んできています。多くの経験もあります。ですから、できないことをできるとは申しあげることはありません」とおっしゃった。真摯な姿勢を拝見し、こちらも『価格も重要だけれど、それ以上に重要なことがある』と帯を締め直しました。
ミ:なるべくお客様にご無理のない範囲でリフォームできるよう努めますが、どうしても省略できないことがあります。その点をご理解いただけたこと、本当にありがたく思っています。
吉田院長:リフォームはたいへん高い買い物で、不具合が出たらまたリフォームし直せばいいというわけにはいきません。それに、クリニックは患者さまにいらしていただく場所で、安全性、安心をいっそう追求する必要があるわけです。そんななか、御社であれば、躯体の強度をきちっと守りながら、いいデザインにしてくれそうだと思えました。
ミ:光栄なことに、弊社のチームを「アベンジャーズ(アメリカのスーパーヒーロー映画『アベンジャーズ』に由来)」と呼んでくださったそうですね。
吉田院長:まだオファーするか決めていないタイミングから、設計、施工、その他、各部門の担当の方々が見に来てくださったんです。専門的な立場からそれぞれにリフォームする場合に「必要になること」「重要なこと」「避けられないこと」「不要なこと」を一つひとつ挙げてくださったんです。的確で無駄がないと感じました。

地下1階は医師、看護師が事務作業、あるいは休憩するスペースと、薬品庫として使う。白とナチュラルカラーでまとめ、適所に抜け感をつけたつくりのおかげで、窓がないにもかかわらず、閉塞感がない。
ミ:特に印象的なエピソードがあれば教えてください。
吉田院長:いまクリニックスタッフ専用のスペースに使っている地下1階の湿度が非常に高く、入居前から床がゆるんでいるほどだったんです。解消できるのか不安があったのですが、視察を重ねながら策を練って、「湿度調整に効果的な壁づくり」「湿気がこもらない、格子状の間仕切りの採用」「機能性の高い除湿器」まで提案してくださいました。
こちらはリフォームに対する知識がまったくありません。ですから、リフォーム内容とともに「根拠」をていねいに、わかりやすくかみ砕いて説明してくださったことが安心感に繋がりました。すべてにおいて、そうでしたので、それがお願いすることにした最大の理由と言えます。
ミ:「提案に根拠がある」と言っていただけ、光栄です。
吉田院長:もう少し安く見積もってくださったところもあったんです。でも、物件の状態をしっかりと見極めながら、私たちの希望に寄り添う、現実的なデザインを提案してくださったのは御社だけでした。とても堅実な仕事ぶりに感激したほどです。
誠意、謙虚さ、迅速、豊富な知識……。挙げだしたらキリがありませんよ(笑)。絶対大丈夫だからお任せしたい! と思いました。
ミ:おほめの言葉、励みになります。
院長:実際に工事が始まってからも、現場を担当されていた方々がすばらしかったですよ。前は人通りも車通りも多い道路で、その向こうには公園があるんですが、汚さないように徹底して目配りしていらっしゃいました。正直、頻繁にチェックに来なくても、お任せしておいて大丈夫そうだと思っていました。
うちは小さなクリニックですから、リフォーム会社によっては、見積もりの依頼をしてもお返事をいただけなかったり、途中から連絡が取れなくなったり、断られたりということも多々あったんです。そんななか、御社は、大きな会社であるにもかかわらず、いつでもパッと飛んできてくださって、しかも私のプロフィールなども事前にきちんと確認して誠意をもってお話をしてくだったのはうれしかったですね。
ミ:2024年の8月ごろにご連絡をいただいて、4月の頭には完成するスケジュールでした。商談や工事の進捗はご希望通りでしたか?
吉田院長:私の専門が感染症で、HIVの患者さまも多くいらっしゃいます。そのため、開院にあたっては、感染症指定医療機関として特別な申請が必要で、申請してから許可が下りるまでに3か月かかるんです。
それで、退官した翌日の4月1日には保健所に見に来てもらえるスケジュールにし、7月には開院できるようにしたいと依頼していました。
そのタイムスケジュールにきちんと合わせていただけて満足しています。
患者さまの安心感を何より優先した、ナチュラルであたたかみのある空間づくり

弊社(ミサワリフォーム)からはじめに提案した受付スペースのパース。院長と何度かやりとりを重ねた結果、向かって右にあるこちらを向いた壁はなくして、開放的な作りにすることに。
ミ:デザイン面で重視されたのはどんなところでしょう?
吉田院長:全体として、患者さまが入りやすく、穏やかな気持ちで過ごしていただける空間にしたいと考えました。また、患者さまが不安を感じることのない距離感で、それでいてスムーズに診察ができることと、発熱がある患者さまが待機できる診察室とは別の部屋が1室あることを希望しました。御社からは早い段階でパース(完成イメージを立体的にビジュアル化した透視図)も見せてくださったので、こちらも理解しやすかったです。


クリニックの入り口はスライド式の自動ドアを採用し、開閉時にスペースを取らないように配慮。透明度を段階的に変化させたガラスを入れ、目隠しと採光のバランスを取った。目の前の緑豊かな公園の景色も眺められる。

診察室1は6㎡ほど。跳ね上げ式のベッドを採用して、必要な時以外は上げておいてスペースを確保。パソコンをセットし、カルテの書き込みなどを行うためのテーブルも細長いタイプを壁付けにして対応。

ナチュラルな色合いが安心感につながる。丸棒のドアハンドルは、手へのあたりがやさしく、身長の高い低いにかかわらず、握りやすい。

待合室の壁にはマグネット壁装材を使う。壁に穴を開けず、美しさを保ったまま、また安全に患者さまへのアナウンスができる。
ミ:「ナチュラル」というキーワードを挙げていらっしゃいましたね。
院長:医師が男性であるということもあって、クリニックはナチュラルな色を採用して、やさしくあたたかな雰囲気にすることを希望しました。診察室も同様に、患者さまが構えず緊張せずに過ごせる空間です。


知人のデザイナーに依頼して作ってもらったドアサイン。デザイン性と視認性を追求。
ミ:実際にクリニックをオープンして数か月、いかがでしょうか。
吉田院長:小さなクリニックですので、待合室もコンパクトです。予約を優先し、1時間で3~5名ほどの患者さまを診察する予定で、もともと希望していた広さでしたが、それが功を奏し、待合室では皆様、穏やかなお気持ちでお過ごしいただけているようです。これからも患者さまに寄り添える存在でありたいと願っています。

愛犬と、奥様いわく「院長とご長男に似ている」2匹のワンちゃんの計3匹の愛らしい犬のマスコットが受付でお出迎え。


クリニック周辺は東京の先端を行く雰囲気。ビルとビルの合間から東京タワーも見える。
まとめ|患者さまが安心して通院できる、新橋にとって欠かせない存在に。
吉田正樹院長の、第二のライフステージの始まりといえるクリニックのオープン。感染症の患者さまのみならず、一般の内科的診療もしていらっしゃり、地域の方の受け入れも万全です。患者さまのことを第一に考えた、心地よく、清潔感のある、あたたかなクリニック。早くも、新橋のこの地に欠かせない、大切な場となっています。
ミサワリフォームは、豊富な経験と専門知識、ノウハウで、機能性と快適性を両立した空間、価値を高めるリフォームを実現します。事業の継続性を考慮した、段階的なリフォームも可能です。
インタビュー:中嶋茉莉花
