敷地内の角に佇んでいた築年数不明の東屋をリノベーション。敷地内建物のイメージを統一すると共に、庭見と茶事に向かう待合いの場所として、シンボリックなデザインとしました。既存の杉皮葺きの屋根から、Rをつけた銅板一文字葺きに変更。メンテナンス頻度を減らし、経年変化を楽しむ提案です。建物の3方向は構造用合板にて壁組みをし、老朽化した構造体を補強しました。建物入り口には2本の湾曲した栗の古木を手斧で削ったものを使用し、独特な存在感を演出。開閉可能な障子調ワーロンプレートの小窓を設置。また、道路側の壁には、兎と兎の巣穴をイメージした型を抜きました。夜に明かりを灯せば、兎と満月が浮かび上がります。使った素材は、ワーロンプレートを除き、全て天然素材。