築約80年超えの平屋建て納屋（既存は物置として使用）を、隣にある茶室に向かう客人控えの間、兼茶事準備の間として改修をご希望でした。建物自体を一度ジャッキアップし、基礎を鎌倉石から布基礎に入れ替える事で、水の吸い上げを無くし、建物の劣化進行を防止。また、一部増築をおこない、水場と居室の位置を入れ替え、湿気対策を施しました。室内から風情ある景色を眺めることができ、さらに室内に光と風を取り込めるよう、庭側に新たに丸窓と組み合わせた出窓を設置しました。無垢材の建具、塗り壁、照明を含め素材にこだわり、鎌倉という特別な土地の景観に溶け込みます。