品川南大井診療所 長谷川裕子院長
今回は、東京都品川区に新規開業した品川南大井診療所院長の長谷川裕子さまにインタビューさせていただきました。
一般内科の診療に加え、地域で不足気味の老年内科、小児科を標榜科目とした品川南大井診療所さまの新規開業では、特に老年内科ならではの高齢の患者さまに寄り添った内装設計が反映されている事例ですので、ぜひ参考になさってください。
目次
医院基本情報
診療科目 | 一般内科/老年内科/小児科 |
所在地 | 東京都 品川区 |
工事内容 | 新規開業のため新装工事 |
築年数 | 40年 |
構造 | 鉄筋コンクリート(RC造) |
新規開業に至った経緯
【After】品川南大井診療所
大学で研究を終えて、しばらくは大田区を中心に勤務医として働いていましたが、いずれは私自身の出身地である品川区で開業したいという想いがありました。
「地域の方々が安心して生活できるようにお手伝いしたい」そんな気持ちから、新規開業を決断しました。
最近では認知症患者数も増加しており、この地域にある福祉会館等の地域の施設と連携して診療を行えたら、より地域の方々への貢献できるのではないかと考えました。
また小児科に関しては、最近近くにあった小児科が閉業してしまい、困っているという地域の方々のお話を聞いたうえで、標榜科目を決めました。
リフォーム会社選び
【After】受付
テナントは、知り合いから購入した建物で、希望のエリアということもありますし、1階で間口が広いといった点も理想どおりでした。
リフォーム会社選びにあたっては、3社で検討を進めていました。
最終的にミサワリフォームさんを選んだ理由は、お見積りの価格もありますが
他社にできないといわれてしまったことを叶えてくださったことが1番です。
実は、この建物は電力の関係でレントゲンを入れることが難しいという問題がありました。
各リフォーム会社に相談したのですが、ほとんどの会社は「検討はしますが難しいので、無理であればレントゲンはなしで…」と言われてしまい諦めかけていましたが、「他の方法があるので任せてください」と前向きにご回答いただき提案をくださった点が最終的にミサワリフォームさんを選んだ決め手です。
内装設計
【Before】品川南大井診療所
品川南大井診療所さまの建物は、もともと空きテナントでした。
新規開業に伴い、特に老年内科ならではのポイントの多い内装設計になりました。
回遊型の動線
【After】待合室
【After】図面
高齢の患者さまの過ごしやすさを考え、各部屋を最短距離で結ぶ回遊型の動線を取り入れています。
カウンセリングルーム
【After】カウンセリングルーム
【After】処置室兼診察室
診察室・処置室兼診察室のほかに、患者さまの健康上のお悩み、介護の問題やご不安等を相談頂けるようにカウンセリングルームを設置しています。
患者さまのなかには、ご相談内容を他の方に聞かれたくない方もいるので、待合室から遠い場所に設置しました。周りの患者さまを気にすることがなく安心してご相談頂けます。
バリアフリー
【After】トイレ
【Before】トイレ
高齢の患者さまが不便を感じないよう、バリアフリーは徹底しました。
トイレは車いすでもそのままはいれるように開口を広くとり、手すりを設置しました。
またトイレの配管の関係で一部床を上げて段差を作る必要がありました。しかし、患者さまの事を考えるとどうしてもフラットな床にしたくて、ミサワリフォームさんにご相談しました。
結果、スタッフルームを1段上げる設計にすることにし、患者さまの動線はすべてバリアフリー化を実現しました。
感染症室
感染症室は、メイン玄関とは別に入り口を設けています。感染症の診察は完全予約制にし、個別対応できるようにしています。
高齢の患者さまのなかには感染症を気にされる方も多いと思いますので、通常の診察室とは別で感染症室があることで、ご安心頂けるかと思います。
新規開業改装を終えて~満足度~
お越しいただいた患者さまに好評ですね。特に感染症室は安心していただけるようで満足しています。
今回は新規開業に伴う改装でしたので、工事を進めていく中で一部間取りの修正等もありましたが全体的には100点満点です。