目次
毎日の習慣・リラックスする場所
日本人はお風呂が好き。
お風呂でのリラックスの時間が日々の気分転換やストレス解消になっています。
また、温浴効果による健康促進という面もあり、入浴は私たちに欠かせない習慣となりました。
ですが、お風呂は注意しないと危険な場所になります。
お風呂の事故対策
お風呂での事故による死亡数は交通事故で亡くなる方の数を上回っています。
高齢者の「不慮の溺死及び溺水」事故による死亡者
高齢者の事故のうち、「不慮の溺死及び溺水」による死亡者は、年々増加傾向にあります。これらの多くは「家」、「居住施設」の「浴槽」における入浴中の事故であり、11月~3月の冬季に多く発生しています。これから寒くなる季節は、特に注意が必要です。
入浴中の事故は、持病がない場合、前兆がない場合でも発生するおそれがあります。特に高齢者の入浴中の事故は、発生すると入院が必要な中等症2以上になる割合が非常に高く、事故の予防が重要です。そのためには、高齢者の方本人が注意するとともに、家族の方など周りの方も一緒になって事故を防止することが大切です。
2018年11月 消費者庁「 冬季に多発する入浴中の事故に御注意ください! 」
※65歳以上を高齢者として集計を行った。なお、65歳~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としている。
お風呂での事故の主な原因は「ヒートショック」による血圧上昇等の体調変化であることがわかります。
ヒートショックとは…
急激な「温度差」によって血圧が大きく変化するために心臓や血管へ負担がかかる状態のこと。脳梗塞・脳出血や心筋梗塞などを引き起こす原因となります。
特に注意の必要な方は次の通りです。
・65歳以上
・糖尿病、高血圧、脂質異常症などの疾患がある
・飲酒習慣がある
・熱いお風呂を好む
・のぼせやすい
安全にお風呂を使う方法は?
血圧の変動を少なくするため、温度差を解消することが有効と言われています。入浴時の注意ポイントをまとめました。
・浴室を温めておく
・脱衣所を温めておく
・湯温は41度以下、湯につかる時間は10分以内
「厚生労働科学研究費補助金循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 入浴関連事故の実態把握及び予防対策に関する研究 平成24~25年度総括研究報告書(研究代表者:堀進吾)」P.227「安全な入浴の手引き」(パンフレット)にて推奨されている目安。
・長湯をしない
・飲酒後の入浴は控える
飲酒は血圧に大きな変化を及ぼします。
・食後すぐの入浴は控える
・湯船から立ち上がるときはゆっくり
血圧の急激な変化を防ぐため
・入浴時には、家族にひと声かける
異変があった際に早期対応、いつもと様子が違うようであれば様子を見に来てもらう
今どきのユニットバスは機能性抜群
硬いタイル貼りの浴室からユニットバスに変更することで、対策を行う事が可能です。
ユニットバスは保温性が高いため、光熱費の削減・ガス料金の削減につながり、長い目でみてコストの削減、健康の促進につながります。
最新のユニットバスの機能をご紹介します。
・保温浴槽
・浴室全体の保温性の向上
・滑りにくく、クッション性がある、ひやっとしない床材
・暖房換気乾燥機
・汚れが付きにくく、掃除がしやすい
合わせておすすめなのは…
・出入口の段差の解消
・手すりの設置や、設置しやすい下地処理
・脱衣所を暖かく保つ工夫
トイレ交換のススメ
また、ヒートショックは家の中でも温度差の大きいトイレでも発生します。
いきむ際の血圧変動なども原因になるそうです。
トイレの対策
トイレでできる対策には以下のようなものがあります。
・暖房便座の導入
・小型ヒーターの導入
・手すりの設置や、設置しやすい下地処理
節水型トイレに替えることで、大幅に節水も可能です。
参考
※日本気象協会の天気予報専門メディア
※ご注意:ミサワリフォーム施工エリアは「東京都・神奈川県」となります。