家事とは、洗濯・掃除・炊事・買い物などご家庭における日常生活のことで、皆さんが暮らしていれば何らかの家事を毎日を行っているはずです。

今は男性の家事参加も増えてるとは言いますが、女性の32.3%が平均4時間以上の家事を行っていて、男性平均15分と言いますからまだまだですね。

その家事の内容として一番時間がかかるものは「食事の支度」であると60%以上の人が感じているようです。

ではその家事をなんとか効率よく行うためにはどうしたらいいのでしょうか?

一言で家事といっても色々なことがあるとお話ししましたが、その一つ一つの家事の内容を俯瞰して考えたことはありますか?

この俯瞰とは物理的には高いところから見下ろすという意味ですが、比喩的には広い視野で物事を見る、客観的に物事の全体像を捉えるということです。

では家事を俯瞰してみるということはどういうことでしょうか?

先ほど「食事の支度」が一番時間がとられるとありました。食事を作るという家事を俯瞰して考えてみましょう。

この食事を作るという行動の中には「買い物に行く」、「料理をする」、「配膳する」、「食事をする」、「洗い物をする」という風に一つ一つの行動に分けられます。

買い物に行くという行動の中には、「冷蔵庫のものを確認する」、「足りないものを確認して買うものを考える」、「買うものをリスト化する」、「買ってきたものを仕分けて収納する」という行動があります。

次に料理をするという行動の中には、「料理をするためにキッチンの状態を確認する」、「必要なら片付ける」、「食材を出す」、「洗う」、「料理をするための道具を出す」、「実際に料理をする」、「調理味料を出す」、「盛り付ける」に分けられます。

配膳するという行動の中には、「テーブルを拭く」、「皿を出す」、「カトラリーを出す」、「運ぶ」、「テーブルセッティングをする」、「飲み物を用意する」に分けられ、食事をするという行動の中には、「飲み物を冷蔵庫に取りに行ったり」、「おかわりをしたり」、「お茶を出したり」、洗い物をするという行動の中には、「食器を下げる」、「ゴミを入れる」、「洗う」、「水切りに皿を入れる」、「棚に片付ける」、「テーブルを拭く」といった見えない多くの行動が隠れています。

毎日行う「食事をする」という行為の中にさえ、これだけの行動が隠れています。

最上階に浮かぶ、のびやかな子世帯LDK

この見えない家事は最近では『名もなき家事』といわれています。

家事の効率化には、この名もなき家事の流れを考えることと、この流れに沿って生活動線を考えることがとても大切だと言われています。

大きな家事にはそれを形成する小さな行為が隠れているのです。ではその名もなき家事の流れを少し具体的に考えてみます。

例えば、奥様がご主人にゴミを出しておいてと頼んだ時、ゴミは出してくれるけれど、空いたゴミ箱にビニールをかけてはくれなかったり、ゴミ箱の周りの掃除をしてくれるわけではありません。

でも、ゴミ箱のすぐそばにかえの新しい袋がストックされていればもしかしたらご主人様が気づいて新しい袋をセットできたかもしれません。

他にも、買い物から帰ってきた時重い荷物を運ぶのは大変です。

ガレージからキッチンへの裏口があれば荷物を簡単に入れることができたり、お皿やコップがダイニングテーブルやキッチンのすぐそばにあれば楽に配膳・片付けができます。

このように想像できる流れから、こうだったら便利になるのかな?効率的かな?と考えてみることが大切です。

夕食を作りながら洗濯をして夜に部屋の中に干す方もいれば、朝食後午前中に洗濯をしてベランダに干し、夕方取り込んで夕食後部屋で畳みながらニュースを見るという方もいらっしゃるかもしれませんね。

お掃除も人それぞれやり方があり、道具も様々なにがどこにあれば使いやすいかも家事効率に結びつく事柄です。それによって間取りや収納の位置を考える必要があります。

このようにそれぞれの暮らし方を理解し、動線やアイテムでとことん自分に合った効率化を考えてみてください。

きっと暮らしにも心にもゆとりが生まれる空間になると思います。

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