公には住所を公開していないという野営地として
巷で噂になっている謎多き場所。

今回は「キャンプで地元を元気に」をモットーに
岐阜県中津川市阿木のご自宅の土地を無料開放しているというHYさんにお話をお伺いしました。

秘密の野営地

──秘密の野営地と聞くととてもわくわくしますが、どんな場所なんでしょうか?


無駄になっていた自宅の土地で皆さんにキャンプして喜んで頂けたらと思い、
岐阜県中津川市阿木の私有地を無料で野営地として開放しています。

私と来ていただいた仲間だけの秘密の場所のようなわくわくする場所になればいいなとい
う思いがあり、住所詳細は非公開にしています。

この私有地内に転々と野営ができるような敷地があって
この方にはこの山を、といった感じで山を1つを貸し切りでお貸出ししています。


──山を1つを貸し切りで使えるんですか?!


うちは今、山が4つあるんですけど、
それぞれに1組ずつ入って過ごしてもらうといった感じです!
貸し切りで使えるのでかなり壮大な規模感ですよ。(笑)


──そうですよね!普通のキャンプ場だとそんな事ができる場所なんてないように思います。


キャンプ場と聞くと土地が管理されていて、トイレ、水道、電気は当たり前にあって、管理人がいるといったイメージだと思いますが、

ここでは、キャンプ場というより、野営地を提供しています。なので何もないんです。
何もない自然を楽しんで頂けたらなと思います!

生まれ育った場所

──私有地の無料提供はいつ頃からされているのでしょうか。


2年前から始めて、3年目になりました。

ちょうどコロナが流行り始めたときでしたね。
実は、私自身幼いころからキャンプが好きで、当時は家族で色々なキャンプ場に足を運ん
でいました。

大人になってからもやっていたのですが、コロナウイルス感染が全国的にも拡大してどこにもいけなくなってしまい…。

そんな時、試しに自分の土地でキャンプしてみたら、とても楽しかったんですよね!


──なるほどですね!野営地として解放されるまでは、土地は何かに使われていたのでしょうか?


何にも使っていませんでした。広大な土地が無駄になっていました。
ただ、実家なのでほったらかしにする訳にもいかず、最低限管理はしていたくらいですね。


──ご実家ということですと、HYさんも幼い頃から土地の手入れなどお手伝いしていたのでしょうか?


幼い頃は親に言われるがまま草むしりなどしていましたね。
でも思春期になると、草むしりなんかより友達と遊びに行きたくて(笑)

なので嫌々手伝っていましたね(笑)

他にも、実家には畑や田んぼもあったので、田植えや稲刈りも手伝っていました。
今では割とそれぞれでやるようになったのですが、当時は、親戚みんなで集まって農作業していたんですよ。


──それは大イベントですね(笑)


本当にそうでしたね!

ただ、当時は土地を管理するためのこの作業は何のためにもなっていなかったんです。
荒れないように整備はするけど、特に何にも使っていない。

嫌々ながらもずっと続けてきたこの作業も何のためにやっているのだろうって。

この作業が何かのために、誰かのためにならないかなって考えた結果、
無駄になっていた自宅の土地で皆さんにキャンプして喜んで頂けたらと思い、私有地無料解放を決めました。

──子供の頃から続けてきた作業が、HYさんが大人になった今、誰かのためになっているなんて素敵ですね!


キャンパーの方のためになっているのも嬉しいですし
この活動をして自分のためになったような気がします。

今まで嫌々やっていた土地管理も、どんどん楽しくなってきたし、
まだ他にも未開拓な土地もあるので、もっと手入れしてみようとそんな風に前向きな気持ちになれました。

この活動で大切にしている「無駄な土地を価値ある土地へ、
無駄な仕事を価値ある仕事へ」が少しずつ実現できているように思います。

こう思えたのも来ていただける皆さんのおかげです!

仲間との出会い

──今までどのくらいの方が来て頂けているんですか?


330人程は来ていただけていたと思います。素敵な出会いも本当にたくさんありました。


──たくさんの方が来てくださったんですね!そのなかでも思い出深い出会いなどはありますか?


来ていただけた皆さんの出会いすべてが思い出深いものですが、
中でもあるキャンパー2人との出会いが一番印象深いかなと思います。

2人との出会いのおかげでこの場所は大きくなったと思います。

──そのお2人は、どのような方達なのでしょうか。


最低限の装備で山に入り、自然の資源も使いながら過ごす「ブッシュクラフト」ということをやっている方々で、野営地提供を始めたころに出会いました。

私自身、何かを「やりたい」と思ったときにすぐ行動に移す事は得意で、この活動を始めましたが、SNSでの見せ方や写真の撮り方など…そういう部分のセンスが私にはなくて(笑)

そんな時にキャンパーの2人がこの活動にとても賛同してくれて、野営地で撮影した写真を「活動に使ってください」と提供してくれたり、山の開拓も手伝ってくれたりと、2人には沢山のご協力頂きました。

こうしたおかげで、この野営地へ来てくださる方が少しずつ増えて、大きくなっていったんです。


──それは素敵な出会いですね!


そうなんですよ!

今では友達みたいな関係で、「阿木応援隊」といって毎週のように来てくれています(笑)

他にも、この活動を応援してくれているのは仲間だけでなく、私の家族の理解や協力があって、この活動ができているので家族には感謝していますね。

野営の聖地 阿木

──野営地の提供以外に行っていることはありますか?


年に1回、キャンパーの方達と草刈りなどをして阿木の管理をする「阿木クリーン大作戦」という活動をしています。


「キャンプをさせてくれてありがとう」という思いで沢山のキャンパーの皆さんにご協力頂いています。

──地元に沢山の方が来てくれることは嬉しいですよね!


はい、阿木で生まれて、阿木で育ったからこそ、地元が盛り上がればいいなと思っています。

他にも、野営地は無料で提供しているのですが、使う上でのお願いとして
阿木にあるお店で500円以上のお買い物をして、そのレシートの写真を送っていただけるようにお願いしています。

皆さんの買い出しの一部を地元、阿木で使ってくれたら嬉しいなと。
そんな思いでお願いしています。


──キャンプギアのメーカーとも取り組みもしているんですよね?


はい、そうなんです。

SNS上でアウトドアブランド、ガレージブランドの方にアウトドアギアのご提供をお願いしています。

私自身もキャンプをやるので分かるのですが、
キャンプで使う道具って、今本当に沢山の種類があるんですよ。

アウトドアのイベントなどに行ってもアイテム数が多すぎて、何を選んだらいいのか分からなくなってしまうんです。

キャンパーさんの為にも道具を実際にじっくり使える場所があったら絶対に嬉しいだろうなって思って、
道具をメーカーさんに提供いただき、実際に野営地で使えるようにしています。


──ご自身もキャンパーだからこその面白い企画ですね!


そうですね!実際にこの企画を面白そうだなと思ってくださったメーカーさんから沢山の道具をご提供頂いています。
あとは、面白い取り組みでいうと「全国制覇の旅」という企画もしています。


──全国制覇の旅…HYさんが旅して全国回っているということでしょうか?


違うんです(笑)
野営地に全都道府県の人が来てくれたら面白いなって思って、来てくださった方の都道府県をお聞きしているんです(笑)


──なるほどですね(笑)よくある全国に行くというのではなくて、阿木に来てもらうんですね!


もう18都道府県の方が来てくれました。残り29ですね!
既に沖縄の人なんかも来てくれています(笑)

これからもわくわくするような、面白いことを続けていきたいですね!

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■プロフィール■
野営地 地主 HYさん
普段は介護のお仕事をされている傍らで、
「キャンプで地元を元気に」をモットーに、無駄になっていた自宅の私有地の無料提供を行う。

■野営地情報■
岐阜県中津川市阿木
野営地詳細は、非公開のためInstagramまで
https://www.instagram.com/hy_camp_location