「お花が好き。というより人が好きなのかもしれません。」

そうお話してくだったのは、フラワーデザイナーの小林衣里子さん。

今回は小林さんのアトリエ「flower studio SONIA ROSE」へお伺いしました。

フラワーデザイナーとしてのこれまで

始まりは習い事

──現在、主にどういった活動をされているのですか?

小林さん:公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会の名誉本部講師ではあるんですけれど、それとは別で個人で教室を開いています。昨年までは、「フラワー ボックス」で有名な Nicolai Bergmann Flowers & Design( ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン)に勤めていました。

──昨年まで勤められていたんですね!

小林さん:そうですね、8年間いました。

ニコライ バーグマンでは皆、誇りを持って仕事していて良い同僚と巡り会えました。辞めた今も交流が続いています。

ただ当時はニコライ バーグマンでのお仕事をやって、自分の教室をやって、イベントに出て・・・と忙しくしていましたね。

──そうなんですね!最初からフラワー関係のお仕事をされていたんですか?

小林さん:いえ、最初は福岡の方で書店に勤めていて、全然違う業種でした。その時に、習い事としてお花を始めたのがきっかけでした。

福岡フラワーデザインschoolにて、副島三煌先生から教えて頂きました。その後アシスタントスタッフとして可愛がっていただいて、とてもお世話になりました。

最初に出したコンテストで「日本フラワーデザイン展阪急百貨店賞」を頂きました。

その2年後に「文部大臣奨励賞」を頂いたりして、楽しく続けていました。

──すごいですね!なかなかすぐに取れるものではないですよね。

小林さん:結婚後、主人の本社異動があって福岡から東京に引っ越しました。東京でもお花に関わりたいなと思い、近くのお花屋さんで7年ほど働かせていただきました。

子どもが大きくなったタイミングでたまたまニコライ バーグマンの求人を見て応募したら、すぐ採用に(笑)フラワー関連の経歴があったのが、目に留まったのかもしれないですね。

──行動力がお有りなのだなと感じます。

小林さん:そうですね!東京に移り住んだ頃も、知り合いが増えればと思って、気になったお仕事に自分から応募しました。

──その時は何のお仕事だったのですか?

小林さん:ウェディング専門のフラワーショップで働いていて、テーブル装飾からブーケまで全てを作っていました。

じつは採用面談に1時間くらい遅刻してしまったので、「落ちただろう」と思っていたんです。新宿の駅が分からず、迷ってしまって。「このつけ麺屋さん、さっきも見た」とかぐるぐると同じところを通って(笑)

着いてから出して頂いたお茶に「有田焼の茶器ですね」と何気なく言ったところ、その方がたまたま佐賀のご出身で。

それで意気投合したからか、即ご採用いただきましたね。

──強運の持ち主というか、何か持っていらっしゃいますね!

小林さん:それもやっぱり、最初に良い先生からいろいろ勉強させてもらった経験のおかげかなと思っています。人との出会いは大切ですね。

ご自身のフラワー教室

──ご自身でも、フラワー教室を開かれているんですよね。

小林さん:はい、最初は娘が幼稚園の時に、お花を教えたいなと思って始めました。娘のお友達にも一緒にやる?とお声掛けして、こじんまりとした教室をしていました。

でも小学校の頃になると、公民館で10人程度集まる教室になっていましたね。

──にぎやかで楽しそうですね!娘さんもやっぱりお花はお好きなんですか?

小林さん:小学6年生頃までは続けていて、ブーケも作れるくらいですけれど、中学になると他に興味が移ってしまいました(笑)「鮨屋の子はお鮨が嫌い」みたいなものでしょうか。

その後、色々なところからお声掛け頂いて、大人の生徒さま向けのレッスンも行うようになりました。

生徒さまとの出会い

ご縁で広がる繋がり

──フラワーデザインの講師として、様々なイベントを開催されてきたたかと思いますが、思い入れに残っているイベントなどはありますか?

小林さん:そうですね、生徒さまがお作りになったハンドメイド作品を販売したり、ワークショップが楽しめる「SONIAハンドメイドマルシェ」を主催しているのですが、ハンドメイドマルシェを自分で開催しようと思ったきっかけがありまして。

ある時、中途失聴の生徒さまが「耳が聞こえないから、中々イベントに参加できなくて。これまで諦めることばかりだったから…」とぽつりとおっしゃったので、「そんなことないよ!」と、ハンドメイドマルシェを開催しました。

ハンドメイドマルシェを見に行ったこともなかったし、参加したこともなかったのですが(笑)

でもその時は、3日間で350人くらいのお客様がいらっしゃって。

──すごい!それだけ集まったのは、やはり先生のお人柄もあるのでしょうね。

小林さん:狛江駅前のギャラリーでこんなに人が来たことないよと言ってもらえましたね。

先日は国立にあるシニアマンションから、入居者向け手作りマルシェのご依頼を頂きました。いつも利用させて頂いている資材屋さんが、私を紹介してくださったみたいです。

やはり一生懸命やっていると、良いご縁が繋がっていくこともあるのかなと思っています。マルシェでは、高齢者の方たちもとても喜んで下さいました。

──人との出会いを大切にしてその繋がりで新しいお仕事が来るって、素敵な事ですよね。

「人が好き」だからこそ続けられた

──教室の内容も様々でフラワーデザインやリボンなど、本当に色々なことに挑戦されていますよね。

小林さん:そうですね、縁に導かれてというか。お花が好きというよりは「人が好き」というスタンスでやっています。

最初はお花だけだったのですが、生徒さんから「あれをやってみたい」とお聞きすると、「ちょっと習ってくる!」と自分で習得して教えたりとか。

──たとえばどんなことを習得されたんですか?

小林さん:これは「クリアリウム」というハーバリウム(上の写真)なのですが、その作り方を習得しました。生徒さんがつぶやくように「作りたいな…」とおっしゃったので(笑)

──なるほど、それはやるしかないですね(笑)

小林さん:最初は生花のアレンジメントを行っていましたが、そこからハーバリウムの方に興味を持ちました。 アトリエを持つとたくさんの生徒さまに来てもらえるようになり、コロナ禍でも少人数レッスンで皆さまの癒やしの時間となったようで嬉しいですね。

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■プロフィール■
フラワーデザイナー 小林衣里子さん
「flower studio SONIA ROSE主宰」
フラワーデザイナー暦34年
公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会名誉本部講師
Nicolai Bergmann Flowers & Design プリザーブドフラワーアレンジメント制作に8年間携わる
現在東京、福岡にて教室を開講

■イベント情報■
SONIA ハンドメイドマルシェ
日時:2023年10月25(水)・26日(木)
会場:狛江駅前 泉の森会館
手作りの作品をお買い求め頂けるだけでなく、
どなたでも参加できるワークショップもご用意してお待ちしております。

■アトリエ情報■
flower studio SONIA ROSE
https://instabio.cc/3011502cZ2azl